こんにちは。
賑やかな男児二人の子育て真っ最中、りんです。
今回は、産むまで知らなかった授乳トラブルについて、お話しします。
繰り返す《乳腺炎》で苦しんだ、私なりの原因と対策!
桶谷式母乳マッサージに通い詰めた1年間の、体験談をお伝えします。
授乳トラブル・乳腺炎|知らなかった授乳の苦しみ
乳腺炎という言葉。
お子さんがいらっしゃると、ご存知の方も多いかもしれません。
私も、第一子妊娠中にその存在を知りました。
書いて字のごとく、おっぱいを作ってくれる乳腺に起こる炎症です。
調べてみると、産後この乳腺炎にかかるママは3〜20%程度と言われており、
一般的には、授乳開始から12週間頃までに経験する方が多いと言われています。
産後の授乳トラブル:乳腺炎の種類と原因
乳腺炎のタイプは、大きく2種類。
- 乳腺の中に乳汁(おっぱい)が溜まって起こる「鬱滞(うったい)性乳腺炎」と
- 乳腺や乳管(おっぱいの通り道)に細菌が感染して起こる「化膿性乳腺炎」です。
ざっくりですが、
1の「鬱滞性乳腺炎」は、初産の時に多く見られる炎症で、
「母乳は作られていくのに、うまく出ずに溜まっていく」状況。

おっぱいの渋滞です。
2の「化膿性乳腺炎」は、赤ちゃんから噛まれたりといった傷からの炎症で、
「細菌感染によって起こる、痛みに高熱まで出てまさに地獄」な状況。

鬱滞性から化膿性に移行していく流れが多々あり。
どちらも経験済み(しかも何度も)な私としては…
鬱滞性のうちに、、できる限り早めの対処が肝心です。
授乳トラブル・鬱滞性乳腺炎|おっぱいが詰まる乳腺炎について
まさに私の初めての出産後、3日目の夜に経験した初めての痛み。
それがこの「鬱滞性乳腺炎」によるものでした。
私の場合の、兆候や症状、対処法などをお伝えします。
鬱滞性乳腺炎:授乳トラブルの兆候
私の産院では、出産の翌日から授乳が始まりました(初乳は、出産直後に済み)。
まだほぼ母乳が出ず、なんとなく赤ちゃんにチュパチュパさせる程度。

授乳というよりは、母子ともに授乳レッスンのような。
ほとんどは、必要な量を粉ミルクであげていました。
産後の私の体調は、疲れはあるものの順調。
出産と同時にやっとツワリから抜け出せた私は、出される食事は全てペロリ。
お見舞いなどでいただい果物やお菓子もペロリ。
はらぺこあおむしバリの食欲で平らげ、退院後の生活に備え、思う存分ゆっくりと過ごしていました。
そんな3日目の夜。
それは急な痛みから始まりました。
前触れは、なかった記憶です。
鬱滞性乳腺炎:授乳トラブルの症状
ガッチガチ(石というより岩のよう)に変形して固く、
熱を帯びて赤くなった自分の胸に、恐怖しかありませんでした。
泣きながら(本当に泣きながら)ナースコールで助けを呼び、助産師さんによるマッサージを受けました。
が、これもまたのたうち回るほど痛い。

色々大げさに聞こえるでしょう?
リアルですよ。
しかも、それで解決するわけじゃないんです。
少し母乳らしきものが出て、岩だった胸が石くらいの感覚に。
でもまだカッチカチ。
それをゴリッゴリに力一杯押される(マッサージ)わけですから、痛くないわけがない。
何もかも初めての体験。
「熱が出るかも」との話を受け、鎮痛剤を処方してもらい、就寝。
…眠れるわけがなく。
動くと驚くほど痛む胸に、寝返りも打てず、腕をあげることもままならず。
薬を飲んで、ただ、じっと天井を見つめ…夜が更けていきました。
この日から私は、幾度となく、この乳腺炎と戦うことになるのです(約8ヶ月間)
鬱滞性乳腺炎:基本的な対策と、解決方法
詰まってしまった場合、一般的には「とにかく飲ませること」で徐々に解決すると言われています。
前でも少し触れていますが、この鬱滞性乳腺炎。
初産の初期に起こりやすいらしいこの乳腺炎は、、、
母乳の通り道〜出口となる乳管が狭く、溜め込まれてしまっている。
それに加え、
赤ちゃんも授乳に慣れず、吸う力が弱い。
そして、
赤ちゃんが泣くことで脳は母乳を作り、胸はまた張ってくるのに…
母乳の出口が塞がっている。
要するに、溜まって溜まって溜まって、もう破裂寸前…!!な訳です。

仕方ないんだけど、最悪のサイクル。
飲ませることで、乳管を開き、赤ちゃんにも慣れてもらい、吸う力もつく。
この良い流れができるまで、頑張れ!といったアドバイスをもらったものでした。
♥普段からできる対策として…
- 授乳感覚を守る(約3時間以内)
- 授乳時の抱き方を変えてみる(横抱きや縦抱きで、クセをつけず満遍なく飲ませる)
- 暴飲暴食をせず、睡眠をとる
- 母乳がどうしても余った場合は、軽く搾乳
こうしたアドバイスは、産院や、その後通った母乳マッサージでも、よく言われたものです。
実践することでトラブルを回避する(軽くする)ことが出来ますよ。
鬱滞性乳腺炎:一歩踏み込んでの対策と解決法(プロのマッサージ!)
が、どうしても上手くいかない時は、マッサージなどに頼るのがオススメです。
私は最初産院でお願いしましたが、残念ながら解決に至らず。
その後、約2ヶ月間を苦しみの中で過ごした私が、その時の私にするアドバイスはただ1つ。
退院後にすぐにでも行ける《評判の良い》桶谷式母乳マッサージをリサーチしておけ!と。
先ほどお伝えしましたが、退院から2ヶ月ほどは、叫ぶような痛みの中で続けていた授乳。
(ミルクとの混合でしたが、『飲ませることが痛みの解決になる』との話から、必死で頑張っていた頃です)
しかし、どうにもこうにも我慢ならず。
ガチガチのおっぱいと泣く赤子を抱え、必死で調べてたどり着いたのが「桶谷式母乳マッサージ」でした。
それでも、家から一番近いところにあった1軒目では、期待ほどのスッキリ感を得られず…

どこかしら、胸にシコリ(母乳詰まりによる)のある状態。
再び口コミなどを漁り、知人に聞き込み、探しに探しました。
そして、2軒目で出会った先生のマッサージにより乳管開通。
天井まで飛ぶ自分の母乳を見ることとなりました(そして驚くほどふわふわになった胸)。

色々大げさに聞こえるでしょう?
リアルですよ(2回目)。
詰まるたびに、定期的に通うことになるわけですが、
ここに来れば、この胸の詰まりを解決してくれる。
この安心感が、私の授乳生活を救ってくれたのです。
まるでお守りのような存在でした。
全ての鬱滞性乳腺炎の方に、桶谷式母乳マッサージがいい!という訳ではありませんが、
知っておいて損なことは、ありません。
気になる方は、一度チェックしてみてくださいね。

『駅名・地名+桶谷式』で検索すると、いくつか出てくるはず。
口コミや場所などで、合うところを探してみよう!
授乳トラブル・化膿性乳腺炎|傷による細菌感染の乳腺炎
もう一方、高熱を伴う方の乳腺炎についても、少し。
こちらは、授乳時の摩擦や咬み傷から細菌感染し、化膿しておこる乳腺炎です。
多くは鬱滞性から移行して起こります。
新生児頃の鬱滞性乳腺炎がかなりキツかった私は、
「とにかく飲ませて出さなければ!!」という考えで、頻繁に授乳していましたが…
授乳回数が増えるだけ、傷も出来やすかったりするという事実。
特にまだ授乳に慣れていない親子だと、ありがちです。

ここでもまた悲しいサイクルが。。
化膿性乳腺炎:授乳トラブルの兆候
兆候に関しては、はっきりと思い当たるものはありませんでした。
頻繁な授乳によっていつの間にか、原因である乳首の傷も出来ていたのでしょうが…
胸の詰まりの激痛に意識が向いていたせいで、そちらはあまり覚えていません。
鬱滞性乳腺炎が続いていたこともあり、そこからすでに始まっていたのだと思います。

乳腺炎の順番としてよくあるパターンは、
鬱滞性乳腺炎→化膿性乳腺炎→繰り返し→慢性化…!!
となっています。
化膿性乳腺炎:授乳トラブルの症状
幸い(?)私は、こちらは1度しか経験がありません。

でも、凄まじい衝撃でした。。
忘れもしない、1ヶ月検診を終えた頃。
まだ、桶谷式の母乳マッサージを受けていない時期になります。
詰まりがちな胸の痛みに耐え、泣きながら授乳に挑む毎日。
ほとんど出ていないので、赤ちゃんも泣き、私も泣く。
寝不足と体調不良(胸の痛み)で、フラフラの状態だったと思います。
ふと気付くと、寒くてたまらない。
カタカタカタカタ、止めようとしても止まらない震え、そして突然の高熱。
昔かかったインフルエンザを思わせる症状でしたが、本当に、突然でした。
『これは…産院で聞いていた、乳腺炎かも知れない』
ワンオペの私は、色々な最悪のパターンを想像して窮地に。
日中だったこともあり、すぐに産院へ電話をし、診てもらう事となりました。
診断は、やはり乳腺炎(その時、化膿性だとかの名前は言われませんでした)。
解熱してから改めて見ると、乳首の先が小さく白くなっていたのが分かりました(これが、傷による化膿だったのでしょう。)
化膿性乳腺炎:基本的な対策と、解決方法
こちらは、マッサージなどはせず、即・お薬の出番!
抗生剤と解熱鎮痛剤を処方され、安静に過ごすほかありません。

その期間、授乳は基本的に出来ません。
赤ちゃんがいる中で安静に…難しいですよね。
だからこそ、早めに対処。そして掛かってしまったら、すぐ病院!な訳です。
♥普段からできる対策として…
- 鬱滞性乳腺炎を放置せず、対処する
- 授乳毎に乳首を清潔に保つ(ウェットティッシュなどで拭き取っていました)
こういったことを、心がけて過ごしていました。
乳腺炎の種類・対処法など、まとめ
表にまとめました。
鬱滞性乳腺炎 | 化膿性乳腺炎 | |
原因 |
などの理由で、乳汁が溜まりがちに。 |
乳房に出来た小さな傷から細菌(黄色ブドウ球菌等)感染して化膿、炎症となる。 |
症状 |
|
|
特徴 | 細菌感染を起こしていない乳腺炎 | 鬱滞性から移行することが多い、皮膚の感染症としては症状の激しい病気 |
対処方 | 適切な授乳・搾乳&専門のマッサージなど | 病院での診察&服薬 |

何度でも言いますが、繰り返すことで慢性化します。
とにかく早めの対処が肝心です!
繰り返し苦しんだ、乳腺炎の体験。振り返って
第一子妊娠中はとにかくツワリがひどく、
産後のトラブルとして聞いていた「乳腺炎」にまでは、全く意識が向きませんでした。
私のツワリについての記録↓

乳腺炎に関してのこれまでのお話は、あくまで私個人の経験談です。
ですが、第一子出産後に直面した、
「産みの苦しみ」をある意味超えた「産後待ち受けていた激痛」について。
知っておけば、出産前から出来る対策や、産後をもう少し楽に出来たのに…
との思いから、経験した私だからわかることを、残してみました。

そのお陰か、第二子出産後は、授乳トラブル皆無でしたよ〜
私自身、授乳は…
母乳だろうが、ミルクだろうが、搾乳だろうが、なんだっていいんです。
産後のママと、赤ちゃんが少しでも楽に。
少しでも楽しく過ごせるヒントが、ココにあったらいいなと思います。
では、では、では。
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